2/27「負けず嫌いの性格」について…
よく言われる事なのですが
「人生で成功する人の多くは負けず嫌いの性格をもっている」
「勉強やスポーツなどで優秀な成績を修めた人はの性格は、負けず嫌いというものが多い」
まあ、ビジネスで成功した人や、プロスポーツ選手・オリンピック選手などのインタビュー番組や手記などを読みますと、それを感じるところは大です。
では「負けず嫌いの性格」とは一体どういう事柄でしょうか?
心理学の世界ではこの「負けず嫌い」を大きくは2種類に分けて考えています。
負けず嫌いというのは「自己顕示性が強い」ということに関連してきますが、それがどういった心理から生まれてくるか…ということで「外向型」と「内向型」に分類されます。
外向型顕示性気質「人より勝る事で優越感を感じる」
(特徴)
目立ちたがり・根本的に自分に自信を持っていて、うぬぼれが強い・普段から人に向かって自分自身の存在をアピールする・積極的に人に勝とうとする・自分が一番でないと気が済まない親分肌でリーダーになりたがる・何かの分野で大きい事をしたいと思う・パイオニア精神
内向型顕示性気質「人を負かす事で優越感を感じる」
(特徴)
人見知りでシャイ・自分に自信が持てないことを解消する為に、人に注目されたいという願望普段はおとなしいが人が集まると喋って人の目を自分に惹 きつけようとする・勝てない勝負には最初から挑もうとする・小さいグループを作って、そこでイニシアチブをとろうとする・過去の事を気にする・噂話を好 む。
参考「新しい心理学」http://www.geocities.jp/new_psych/kenjisei.htm
まあ、上記のような傾向は誰にでもあることです。また、時と場合によってはどちらの傾向もあわせて持つ場合もあるでしょう。
どちらかと言えば、「外向的」の方が勉強やスポーツ面での伸びは大きそうです。
「やってみなはれ」的な課題の提示ができますので、指導者としてはずいぶん「楽」な事でもあります。
ただし「自分がトップになれない」という状況のときに「粘り強さがない」という短所もこの性格の者にはありますので、そのようなときの「励まし」が必要でもあります。
「内向型」の場合は指導がとても難しい場合があります。そもそも「できること・勝てる事しかしない」というものですから、ひとつひとつ小さな成功体験をしていくことで「自信がついた分だけ」はチャレンジする事ができます。
まあ、このタイプは成長するのに時間がかかりますから、結果的に(総体的に)競争に負ける事によって、ますますチャレンジしていく範囲を狭めてしまいがちですので。そういった注意も必要です。
どちらのタイプも一長一短なのですが、これがまだ外部からの影響(訓練や指導)で可塑性をもった「性格」であるのならば良い方向に導く事はできそうです。
問題なのは、表面では「負けず嫌い」と見えるが、それがもっと深いところでの問題から生まれている場合です。これは私のような素人では手を出す事は不可能です。